長江サイドカーが欲しいアナタへ

2017年10月23日 追記
新たに長江サイドカーの入手や運転に関する文章を書きました。これからはこちらの記事を参考としてください。
 
 
 
今回は「長江サイドカーが欲しい」という人のためのちょっとしたアドバイスとして、入手方法を書いてみようかと思います。
……まぁ、こんな文章の需要は少なさそうですが。
 
まず長江の原産国が中国というのは、以前の記事を読んだ方ならもうご存知かと思われます。そして現在の日本国内には長江を販売する正規代理店が存在しないのも書きました。では、この日本でどうやって入手をするのか?
その方法としては現時点で3つあります。
  1:現地中国で売られている長江を直接買い付ける。
  2:並行輸入で入手する。
  3:ヤフオク中古バイクショップで買う。
 

1ですが、これは結構難易度が高いです。
タオバオなどを見る限りでは、現地の販売業者にもよりますが値段は15万~60万円前後で推移しています。ただし、買い付けるには「言葉の壁」がありますし、輸出のための書類手続きや船便の手配も面倒そうです。ネイティブ並の中国語が流暢にできて各種交渉にも自信があるのなら一番良いかもしれませんが、多額の金銭が絡むトラブルもありそうですし、自分としてはお勧めしません。
 
2は現時点だと一番容易な入手方法です。
北九州市にある【田中商会】で並行輸入品の長江が販売されています。価格はオプションまで含めると50~80万円。ウラルの新車と比べても80万円ほど安いです。
ただし、車検が無い「素」の状態なので通関証明や各種書類を持って運輸支局へ行き、並行輸入車の車検許可を申請をして車検を通さねばなりません。
  田中商会の長江販売ページ http://www.tanaka-gogo.com/sidecar.html
2年ほど前には輸入工具メーカのサンケンでも独自に長江の並行輸入販売をしていたのですが、今ではサイト上のカタログリストから商品名が消えており、完全に手を引いたみたいです。
 
3は簡単と言えば簡単ですし、難しいと言えば難しいです。
簡単な点としては、中古バイクとして国内で流通しているので、車体が既に登録されており手間が省ける(未登録車もあるかもしれませんが)。難点はいつ店頭やオークションに並ぶかわからないのと、色やデザインが自由に選べない(自分で改造/再塗装をするか、辛抱してそのまま乗るしかない)という部分でしょうか。
日本の中古バイク市場における長江の相場はあって無いようなものです。サビで腐りかけだと安けりゃ15万円、状態が良好なら高くても80万円といったところでしょうか。「珍車」「二度と手に入らない」というだけで吹っかけてくるショップと出品者には注意が必要です。
 

はっきりいって国内4メーカーやハーレー、ドゥカティBMWなどと比べると入手は面倒です。
しかしこの困難を乗り越えて手に入れるとバラ色の未来が待っている……とは言えないのが旧東側系サイドカーの宿命。「トラブルや異常事態も楽しみの内」と豪語するくらいの図太さがないとね(笑)。
あ~そうそう、免許の区分ですが長江サイドカーの運転には大型自動二輪免許が必須です。2WDのウラルサイドカーと外見が似ているからといって普通自動車免許で運転すると無免許で逮捕されます
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長江には砂利道と畑がよく似合う。
メッキパーツやパトライトで飾るゴールドウイングやハーレーのサイドカーにこのワイルドさは出せまい。