厚田ツーリングと貝採り・石狩湾新港編

8月末に開かれた小樽のクラシックカーイベントも無事に終わり、どうということもない先週の日曜日(9月6日)にぶらりと近場を走ってきました。

11時半頃に出発し、途中で給油をしながらのんびりと走行を楽しんだ。

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12時半頃に厚田夕日の丘へ到着。意外なことに今年初の厚田です。
この日は曇り空で暑くもなく寒くもない、風もなく絶妙な気温で走れて非常に快適でした。

しかし来ているバイクは日曜日の昼にしてはいつもよりも若干少なく感じました。


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半月ほど前までは大勢の海水浴客で混雑していたであろう漁港横の砂浜も、この日は数人が波打ち際で砂遊びや散歩をしている程度。もう暑い夏は過ぎて季節はすでに秋なんだよなぁ……。
そして短い秋が終わると長い冬が来る…あぁイヤだイヤだ。


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厚田へ向けて走っている最中、嶺泊付近で追い越していったカンナム・スパイダーがそばに停まっていました。
前2輪・後1輪という構造のスリーホイラーで、一般的な前1輪・後2輪のトライクと違って安定性が高く、カーブでハンドルを切っても転覆しにくい。
実物を初めて見たが、結構大柄で縦に長い車体です。

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厚田で40分ほど過ごした後は次の目的地である石狩湾新港を目指します。
目的は、以前から目星を付けていた西防波堤の横にある砂浜で貝を採ることで、狙うはハマグリに似たコタマガイという貝です。石狩浜やドリームビーチで、よく海水浴客が「アサリが採れたよ~」と言って騒いでいるのは十中八九このコタマガイです(本物のアサリは貝殻の表面に細かい溝がある。コタマガイは逆にスベスベしている)。

ちなみにコタマガイは定期的に大発生する性質を持つ貝として有名で、自分が高校生の頃(20年近く昔)に銭函へ友人達と海水浴に行った時、波打ち際の浅瀬にこの貝が敷き詰められたようにすさまじい数が埋まっていたのを思い出します(嘘じゃないぞ)。勿論、その場にいた海水浴客全員が泳ぎもせずコタマガイ採りに熱中していたのは言うまでもない。
あの感動的な状況をもう一度体験したいものだ…。


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厚田から移動して石狩湾新港の西防波堤ゲート前に到着。
ここで準備を整えていざ出発。

ちなみに石狩湾新港周辺も、苫小牧港と同じく港湾開発に伴って漁業権が消滅しています(ただし禁漁期間は有)。まぁ今回狙う獲物であるコタマガイは、ホッキ貝やナマコと違って漁業権とは関係ない貝ですが。ただし茨城県などではコタマガイにも漁業権が設定されている地区もあるみたいです。


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セミの鳴き声が心地よい砂利道をテクテクと歩く。
この時は内心「今日はどれだけ採れるのだろうか、クックック…」ととらぬ狸の何とやら、と想像しながら歩いていたのだが…。


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10分ほど歩いて西防波堤基部の砂浜に到着。海の状況は波が全く無く、まるで油を垂らしたかのように静かで穏やか。自分以外には100mほど離れた場所で5~6人が焼き肉と水遊びをしている程度でほぼ貸切状態でした。

それでは海パンに着替えて網を手に持ち、海へザブザブと入っていきます。
さてここの海底の様子ですが、2年前に行った苫小牧東港の砂浜と比べるともう笑っちゃうくらいに浅いです。波打ち際から40mくらい沖へと進んでもようやく腰から胸くらいの深さしかありません。
そして足の裏に力を込めて砂を掘り返して貝を探すのですが……肝心の貝が全然いない!!

えぇっ? これっておかしいだろ!?
波ヨシ・場所ヨシ・深さヨシと快適に貝採りができる3条件が見事に揃っているにも関わらず、一向に貝が採れません。
海底を掘れども掘れども砂ばかり。……そういえば、苫小牧では波打ち際に打ち上げられた貝殻を大量に見かけたが、ここの砂浜では見ていない…もしかして貝殻が浜辺に打ち上げられないほど、この場所には貝類が棲息していないor密度が低いのだろうか?
…何だかとても嫌な予感がしてきたぞ……。


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1時間半ほど頑張りましたが、戦果はこうなりました。
あ~、うん、駄目だコリャ………。

結論:石狩湾新港西防波堤横の砂浜には、採れるほどの貝はいない


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この貴重な4つのコタマガイは、持ち帰って翌日の味噌汁の具となりました。
本来ならば網いっぱいに採って酒蒸しにでもしたかったのですが……。

コタマガイは海水に入れるとすぐに砂を吐き出すので砂出しは結構楽ですね。しばらく観察しているとベロがうねうねと動いてカワイイので情が移りそうだ(最終的には食べたけど)。


しかしまぁ、貝を採るならやっぱり苫小牧なのかねぇ。
来年の夏に期待だな。