塗装の剥離

我が愛車である長江サイドカーも無事(?)に分解が終了し、ようやく塗装の剥離に入りました。
ここでやることは、刷毛で剥離剤を塗ってひたすらスクレーパーでゴリゴリと削っていく、とても地味な作業です。

イメージ 2
とりあえず本車のフレームを剥離しました。剥離剤をペタペタと塗って2~3分放置すると「プツッ、プツプツッ…」という小さな音と同時に塗装が泡だちながらめくれてきます。赤いのは錆ではなくて下地に塗ってあった防錆塗料です(ストロングリムーバーはウレタン塗料以外は剥がせない)
しかし、見た感じは単なるフレームなのですが、溶接のビードがデコボコしていて結構削りにくいです。細かく狭い部分にはスクレーパーの刃が届かないので、サンドブラスターが欲しくなります。


イメージ 1
この作業で使っている剥離剤は、以前の日記で紹介したストロングリムーバーです。…で、はじめてコレを使ったのですが、想像していたよりも良いですねぇ、この剥離剤は。
まず臭いがとても少ない。ネオリバーだとかなり臭いがキツいと聞くのですが、ストロングリムーバーはよっぽど鼻に近づけない限りは臭いを感じません(かすかに化学薬品っぽい臭いがする)。そして水飴みたいな粘度があるので、自分みたいに不器用な人間でも垂れずに塗りやすいです。

ただしストロングリムーバーは劇薬なので、取り扱いには冗談抜きで細心の注意が必要です。ごく少量でも皮膚に付くと化学やけどとなるので、長袖の作業着と防護用ゴム手袋と防護眼鏡は必須。それと付着時にすぐさま洗い流せるように水をくんだバケツもそばに置いておきましょう。
あと揮発性がかなり高い成分(ジクロロメタン:沸点40度)を含んでいるので、暑い季節だとキャップを開けるときの飛び散り・吹き出しには十分注意です。