長江用側車ブレーキの搭載

皆様お久しぶりです。

さて、前回の日記からだいぶ期間が開きましたが、今回は我が愛車に側車ブレーキを取り付けてみたいと思います。
本来ならばこの作業は4月末~5月上旬の連休中にやる予定だったのですが、皆さんご存知の通り、連休中の北海道は記録的な悪天候(札幌は毎日冷たい雨&強風&低温、更にみぞれまで降った)で正直言って整備どころではありませんでした。



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連休が終わってしばらく経った某日。
いそいそと長江を保管している倉庫へ出向いてカバーをめくった。
昨年の10月末以来となる7ヶ月ぶりの再会。


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ふと後輪を見ると……あちゃ~やっぱりデフからギアオイルが漏れていたか。
しかも漏れている量が多い。これはまた外してやり直さないとダメだな。


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デフを取り出した状態。
ここまでするのにしゃがんだり中腰で作業をするので結構な重労働です。


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ナットを外してバラす。
中に残ったオイルは鉄粉がやや多めだが、欠けたり摩耗したりは無さそう。


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ここで秘密兵器が登場。スリーボンドの1216B。
バイク屋の店主から進められた、厚塗り可能なプロ向けの液体ガスケットです。
ちなみにお値段は1個3000円。


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指先に適量をとり、接合面へ均一に満遍なく塗ります。


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カバー側のニードルベアリングもセット。こっちの接合面にも同じく液体ガスケットを塗る。
この日は5月中旬とは思えないくらいに寒い日だったので、手を震わせながらやりました。


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新品のガスケットを乗せる。


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デフケースとカバーを合わせて対角線ごとにメガネレンチで締める。
写真には撮っていませんが、結構重いデフをフレームにまた載せるのには毎度苦労します。



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次は本題である側車ブレーキ。
まずは船をジャッキアップ。


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車軸の根本にある円盤状のカバーを外す。
かなりキツく嵌っているのですが、奥から手前に向かって手首のスナップを効かせながら叩くと少しづつ外れてきます。


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問題の側車ブレーキのブレーキパネル。さて、これをどうやって取り付けようかと悩む。
ここで困った時のクリメカ頼み。早速メールで聞いてみると、このブレーキパネルはスイングアームに「トルクロッド」「ボルト留め」「はめ込み」などで固定をしなければならない、という回答を頂く。
技術難易度や必要資金などを考慮した結果、ボルト留め方式とする。成功するかはわからないが…。


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まずは、当たりを付けた位置にポンチを叩き込んで軽く凹ませる。


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そしてその凹みにドリルの歯をあてがって穴を2ヶ所開ける。


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さらに棒ヤスリで穴を修正。
穴を開ける時にぶれて0.5mmほどズレたみたいだ。


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ブレーキパネルの固定に使うステンレス製のU字金具。
ホームセンターや建築資材店などで購入が可能です(1個150~200円)。
ある程度の太さと堅さがあるので相応の衝撃にも耐えられる…と思いたい。


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内側には金具の隙間埋めとスイングアーム保護のために分厚いゴム片を挟みます。


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ちなみにこのゴムはキャブレターとインテークを繋ぐやつです。
昨年交換した時に捨てずに取っておいて良かった。


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側車輪のスイングアームに……


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このような感じでU字金具が嵌ることになります。


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ブレーキパネルが装着された状態。
なお、U字金具のネジ部分はある程度の長さを金ノコなどで切断して下さい。
切断しないとブレーキスプリングやホイールに干渉して取り付けができません、


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ブレーキペダルから後輪へと繋がるブレーキロッドも専用品に交換します。


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この専用ロッドを取り付ける際に障害となるのがブレーキペダル横にあるセンタースタンドです。
これは邪魔なので外します。


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最初はセンタースタンドに引っ掛けてあるバネをどうにかして外そうとしたのですが、これがかなり強いバネで手も足も出ず。
作戦変更。どうせ再利用はしないのだからこの際バネを破壊しよう。
ここでサンダーを投入(しかし狭い場所で使い勝手が悪かったので、結局は金ノコでバネを切断)。


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どうにか外れたセンタースタンド。
ちなみに自分の場合、車体を浮かす時にはパンタジャッキをメインに使うので、センタースタンドは使ったことがありません。


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ブレーキスイッチの移設。
二股に分岐した専用ブレーキロッドに交換すると、今までの場所にあったブレーキスイッチが盛大に干渉します。


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なのでブレーキスイッチを少し上へ移動させるため、リアフェンダーにドリルで新たな穴を開ける。
かなり狭くて苦しい位置なので、リアシートから被さる体勢で作業。



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無事に移設。こんな感じになりました。
どうでもいいけど泥と油が混ざった汚れが酷いなぁ…。


以降、次回へ続く