釧路コールマイン見学記 その1

先日(15日)、日本唯一の現役坑内掘り炭鉱である釧路コールマインの見学に行ってきました。
ただし、一般的なのんびりとした観光旅行や見学旅行とは程遠い、夜中に札幌を出発してその日の夕方には帰ってくるというハードな強行軍でしたが。
それでは簡単ではありますけれどまとめてみます。
 
 
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10月14日23時
テレビ塔のすぐそばにある中央バス札幌ターミナル。
ここから23時30分発の釧路行きバスに乗り込みます。
札幌は土曜日から雨。夜の雨は陰気になるなぁ。
 
 
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待合室。
この時間帯のバスターミナルに来たのは初めてだったのですが、驚いたことに結構な人が長距離バスを待っていました。
 
 
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これから乗り込む釧路行きバス。中央バスではなく阿寒バス3台が運行していました。
シートは間隔の開いた3列。座り心地は悪くなかったのですが雨音と首筋に当たる空調が気になり、その両方から身を守るため、備え付けの毛布を頭から被る。
15分起きて30分寝て、また15分起きて30分寝て……うぅ、変に目が冴えてしまってあまり眠れん。
 
 
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5時10分。
すでに釧路市内。あと数分で釧路駅に着くのだが、バスのフロントガラスには雨がバシバシと当たっている。
止む気配はないみたいだ。
 
 
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5時18分頃。ようやく釧路駅前に到着。
自分を含めたほとんどの乗客がここで降りたみたいだ。
しかし、雨は降るし肌寒いしでさっさとすぐそばにあるバス待合室へ逃げ込む。
 
 
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6時30分
手持ち無沙汰なので、バス待合室や釧路駅をぷらぷらと歩いて暇をつぶす。周囲にはビジネスホテルと雑居ビル以外は何もない。
その間にどうにか雨が上がって晴れ間が見えてきた。
 
 
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8時20分頃
「たしか参加者は8時半までに和商市場前で集合だったよなぁ…」とあたりを見渡すも、それらしき車は見えない。
まだ送迎バスも来ていないのかな…思っていたら、男の人に呼び止められて「炭鉱見学の方はあちらの車に乗って下さい」と言われる。
そして、その先にあったのは大型拡声器を積んだマイクロバス(別名:選挙カー)だった。やるな釧路。14日に告示された釧路市長選挙と引っ掛けたのか?(それは無い)。
 
 
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18人の参加者を乗せた選挙カーは8時半に和商市場前を出発。途中、米町公園に寄り道し、5分間ほどだが全員で釧路港を眺める。
ちなみに左側に見える石油タンクの陰に石炭を積む岸壁があります。ここからだと死角で見えないけどね。
 
 
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米町公園を後にして、車は結構な勢いで飛ばして釧路コールマインへ。
揺れる車内から地上設備を必死になって撮影したが、その大半がブレていた……泣きたい。
 
 
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9時3分に坑口事務所へ到着。普段だと関係者以外は入れないレアな場所です。
車から降りたら第二斜坑の巨大な桁が目の前に。
 
 
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事務所入口前にある坑口神社。
かなり小さいです。
 
 
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それではさっそく中に……。
 
 
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全員が建物に入ってすぐの小さな会議室に通され、担当者の人から簡単ながら歓迎を受ける。
そしてこの時に諸注意として、坑内持ち込み禁止品としてタバコ、ライター、マッチ、デジカメの他に、バッテリ-類を一切持たない古いフィルムカメラも禁止……とのこと。
理由は静電気対策らしい。うーむ残念。
 
 
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着替えのために移動。
案内された坑口浴場の更衣室には、脱衣カゴに入った作業服その他一式が綺麗に畳まれて準備してありました。
(服や靴のサイズは参加申込み時に申告)
 
用意されたものは…
坑内用作業服(上下)
長袖シャツ
ももひき(ズボン下)
軍手
軍足
防眼ゴーグル
手ぬぐい
安全靴
 
自分の身体とパンツ以外は全て会社側で準備をしてくれています。
まさに上げ膳据え膳。
 
 
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着替えた後、編上げ式の安全靴を履く。
足を入れて一番上まで紐を編んだ後、余った紐は足首に2回ほど回して結びます。
 
 
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太平洋炭鉱時代の鉱区と、釧路コールマインが採炭している鉱区を表した図面。
以前は釧路港の沖合にまでいくつも切羽があったが、今は斜坑に近い場所に切羽を構築して採炭をしています。
 
 
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着替え後は会議室に戻り、プロジェクターで釧路コールマインと石炭に関してのNHKの番組を15分ほど視聴。
 
 
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視聴後は生産担当職員による坑内と切羽の解説。
これから行く切羽は、採炭を開始してまだ日が浅いのだという。
 
 
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2012年10月現在の釧路コールマインの坑内状況。
緑色の矢印がある部分が、これから見学に行く採炭中の切羽です。
 
 
続きます。