どうにか前進
リアデフケースのドッキングにおける最大の難関、ニードルベアリング45個のセットでものの見事に躓いたしげー。
頼みの綱であるクリメカにメールで質問をすると「ベアリングの外径があっていなかったり、セットが崩れていたり、他の部品と干渉しているのでは」という回答が返ってきた。
わざわざ新品のニードルを使ったのになぜ合わない……とむせび泣いたが、こうなっては仕方がない。本当はよくないのだが、4月の解体時に外したニードルを再利用しよう。
これでもダメならもう不貞寝をするしかない。
新品のニードルベアリングを全部外し、前に使っていたニードルにリチウムグリスを塗りつつ再セット。
勿論、1個ずつである。
セットが完了したニードルとリアデフケース。
ニードルは分厚いグリス層で徹底的に固める。このままさかさまにしても落ちない。
デフケースに載せ「……やっぱり、どうにもはまりが悪いなぁ…」と考えつつ、軽く叩いたり揺すったりしていると突然スポッと入り込んだ。
45個セットの苦労が報われた瞬間である(再利用のニードルだけど)。
めがねレンチで対角線ごとに偏らないように締める。
ドレンプラグも新品に交換して締める。
ピニオンギアとドライブシャフトをピンの叩き入れで連結し、さらにナットを被せて割りピンで固定する。
この時、ちょっとした注意があります。
ここではスプラインに合わせてはめ込むのですが、ピニオンの接続部の切欠に違いがあります。
それと差し込むピンは斜めにカットされている方がエンジン側です。
シーリングカップの取り付け。
リアブレーキのカムは旧リアデフケースから外して再利用します。
グリスを塗ってセット。
リアデフの組み立てがようやく完成しました。
リアデフケースが新品なので、見ていて気分がいい。
だけどこれも走っているうちにオイルや排ガスで汚れるんだろうな…。
これで今日の作業はここまで……としたいところですが、余力と時間があるうちにフレームに載せます。
まずはリアサスバーの入る穴にグリスを塗って滑りをよくします。
うっすらと錆の浮いたリアサスバーも全面にグリスを塗ります。
バーの下部に小さなヘコミがあります。これは挿入するときに後ろ側を向きます。
リアデフをフレームに載せ、バーを叩き込みます。
本当は木か何かを当てて叩かないとダメなんだろうけれど、無精して直接叩いてしまった。
頭のメッキ部分に少し傷がついた。
ボルトとナットを挿し込み、右マフラーを固定します。
今回の作業はここまで。
次回に続く
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おまけ
この部品が何かわかりますかね?
サスペンションにしてはなんだか雰囲気が違うし、ステアリングダンパーにしては大きすぎる(下のノギスは15cm)。右に出ている細い棒は自由に伸縮します。
前の持ち主からこの長江を売ってもらった時に一緒に貰ったのですが、一体なんだろうか?今頃になって聞くのも気が引けますし……。