難問 その2

前回の続きです。
いよいよ、故障の核心とも言うべき場所を見てみます
 
 
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リアのドライブ部のカバーを固定しているナットは13mm。
手元にあったレンチセットには無いサイズだったので、急遽13mmのコンビネーションレンチを購入。
ナットは締め付けが少々固かったので、556を吹きつけしっかりと浸透させてから回しました。
 
本当はリアをまるごと取り外してバラしたかったのですが、どうやって外すのか自信がなかったので、蓋はフレームに付けたまま分解。作業の邪魔だったので、右マフラーは外しました。
6個のナットを全部緩め、金槌で側面を優しく叩いて蓋と本体を分離させます。
 
 
 
 
重たいジョイントがくっついたまま、指で押さえつつゆっくり開くと、ガスケットの隙間からポロポロとニードルベアリングが落ちてきます。
そしてそこで見たものは?
 
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うわぁ(絶句)
見なきゃ良かった……思わずそっと蓋をしてしまいたい衝動に駆られる(笑)。
青色の線で囲んだ部分のギアが派手に欠けています。
 
そりゃ、こんなにも欠けていたら、低速で走っても振動が出るわな。
 
 
 
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ベベルギアのほうも、小さいですが欠けてダメージがあります。
こうなっては再利用はまず不可能。
 
 
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ギアが砕けてできた欠片。
ギアオイルはまめに交換していたし、無理な運転や急加速・急減速はしていないので、欠けた原因としてはやはりギアの材質だろうか?
 
 
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左:カバーのナットとワッシャー 中央:砕けたギアの破片 右:ニードルベアリング(45個)
 
当初の予想だと、この異常振動はニードルベアリングが砕けたことによるもの、と考えていたのですが、ここへきて急展開しました。実はニードルは全く関係がなかった。
しかも最悪なことに、ニードルよりも頑丈だと思っていたベベルギアとドライブギアの歯が砕けていたとは……。
4月の連休中に修理して一応は乗れる状態にしよう、と淡い期待を持っていましたが、それらも完全に砕かれました(笑)。
 
 
ふぅ…とりあえず必要なパーツの注文をするか。
トラブルの原因さえわかってしまえば修理のしようがありますから。