2018年の出来事(下)

2018年の出来事(上)の続きとなります。


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8月26日 ロイズコンフェクト 石狩ふと美工場 クラシックカー展示

北海道のお土産菓子製造三大企業として、石屋製菓白い恋人)や六花亭(マルセイバターサンド)と肩を並べるロイズ。世間では生チョコがとてもよく知られていますが、実はここの社長は恐るべきレベルの自動車マニアなのだ。どの程度のレベルかというと、集めた大量の自動車を保管するために専用の大型倉庫を建設して、さらに収蔵した自動車を整備・維持するために専門のメカニックまで雇っている、と聞けば並大抵の熱意や努力ではないことを理解できるだろう。

そんな筋金入りの自動車バカ(褒めてます)であるロイズ社長による「車の虫干し」が、8月の最終土曜・日曜日に石狩太美の田園地帯で開催された(自分が訪れたのは日曜だけですが)。
 
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注:来客者用駐車場の画像ではありません。きちんとしたコレクションです。

ロイズ社長の凄いところは、この手の大金を持った自動車マニアになると、大抵の場合はフェラーリランボルギーニマセラティ、ポルシェ、メルセデスなど外国製高級車の収集へ血道を上げてしまう人が多々見受けられるものですが、陳列された展示車両を見れば分かる通り「10~40年前までは、そこらの道路を普通に走っていた」ような車を、鑑賞に耐えうるコンディションで100台以上も集めているところが驚異的なのです。
ぶっちゃけ「コレってどこかの中古車屋でしょ?」と言われても違和感が全然ない。

……で、さらにぶったまげたのが…

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ロイズ社長はジープコレクターだったのか。

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ウィリスMB 北アフリカ戦線仕様
タミヤ1/35MMのSASジープでお馴染み。

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ウィリスジープ プロトタイプ

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バンタムBRC 40

こういうのって日本国内ではまず流通していないから、欧米のオークションとかで直接買い付けたりしているのか? などと思案しながら一台づつ眺めていると……

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一瞬我が目を疑った。こ、ここ、これは……M422 マイティマイトだ!

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1950年代末から1960年代初頭にかけて4000台ほどが生産され、全てがアメリ海兵隊に配備された。このマイティマイトは輸送機などに載せられるよう、それまでのジープ以上に軽量・コンパクトを極限まで追求して設計されたのだが、配備後は逆にその小ささが仇となり、発展性や拡張性に乏しく余裕がないと判断をされてしまう。そして本車は後にM151 MUTTケネディジープ)に交代されて、海兵隊からは姿を消すこととなった。
まさかこんなものまであるとは……ロイズ恐るべし。

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いやもう何というか……今ここにあるバンタム、ウィリス、フォード、三菱などのコレクションだけで、かつて入間市で開催されていたジープの機能美展(2016年春に主宰の石川雄一氏が逝去されたことにより終了)を北海道で独自に再開できてしまうのではないだろうか? とすら思ってしまう。
全国のジープ愛好家・研究家を自認する諸兄、このイベントは遠くから足を運ぶ価値が十分にありますよ。


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いすゞ TXD20

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マツダ T2000

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いすゞ ライトエルフ

入念な手入れをされる高級スポーツカーなどとは違い、ボロボロになるまで使い込まれて最終的にはスクラップとして潰されてしまうこの手の商用トラックも、きちんと完動状態で維持されている。抜け目がない。

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屋外の展示だけではなく、車両保管用の大型倉庫もこの日だけは一般開放がされている。遠慮なく中へ入ると……

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倉庫内はスペース節約のために鉄骨が組まれて二段積みをされている。こうなると車の出し入れはフォークリフトを使っているのだろうか?

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オートザム AZ-1
今から17年ほど昔、自宅近くにあったマツダ系中古車屋で、78万円の値札が付けられていたのをローンを組んで買おうか本気で迷ったことがあった。だけどAZ-1はもうパーツが出ないしなぁ……あの時に無理して手を出さなくて正解だったかも(すっぱいブドウの論理)。

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いすゞ ユニキャブ
「ふーん、初代ジムニーか…」と思って前を通り過ぎようとした時に違和感を感じ、よくよく見てみるとまさかのユニキャブ。超希少な珍車です。

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スバルが誇るフラグシップカー。この名称はもう復活しないのだろうか?

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スズキ X-90
世間ではちっとも売れなかった失敗作と見られているX-90ですが、個人的には今でも欲しい車です。10年ほど前までは中古でもそこそこ流通していたが。現在だと…。

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ふぅ……度肝を抜かれるような空間であった。
あ、ちなみにこのイベントは入場無料で毎年開催をされているみたいなので、次の8月最終土曜・日曜日に訪れてはいかがでしょうか?


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9月12日 札幌運輸支局で継続車検

本来なら9月6日に車検を受けるはずだったのですが、ご存知の通りその日は胆振東部地震の影響で北海道全域が停電となり、車検どころではなくなってしまった。そのため、余震と混乱がある程度収まってから、日を改めて車検を受けることにした。

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車検とはいっても、半世紀以上前に製造をされた古い年式のサイドカーなので、排気ガス測定やスピードメーター検査みたいなシビアで難しいものはない。車体寸法、打刻、保安部品動作、前後ブレーキの効き具合などを簡単に確認すると、最終関門の光軸検査となるのだが、今回は特に問題もなくすんなりとクリア。本日の車検で唯一引っかかった部分は、バッテリーのマイナス端子側の固定金具が少し緩んでいたのでしっかり締め直すように、と検査官に指摘をされただけだった。
以上、窓口での待ち時間を含めても、1時間かからずに車検は無事終了。これでまた2年間走ることができます。

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早速、ナンバープレートから古い車検シールを剥がして……

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新しいシールへと張り替えが完了。シールの色は青から白に変更されている。
どうでもいいがシール左下にある【平成32年】という年度は存在しない。こういう部分が日本における元号と役所仕事の硬直性なのだろう。素直に西暦表記へと移行をすればいいのに。
将来の年月日に使えない元号という旧弊なシステムは、消滅したって誰も困らない。

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ふと隣を見るとBMW R1200Cとホンダ C72が停められていた。
何という濃さだ…。


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9月30日 札幌刑務所 矯正展

みんな大好き(?)矯正展。自分はいつもこの時期になると「忘れずに行こう」と決めるわりには、何故か忘れてしまうパターンが多いもので……訪れたのは10年ぶりくらいだ(忘れ過ぎである)。
自宅から自転車を漕いでふらりと寄ってみた。

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門をくぐって会場へ入ると、まず最初に目に飛び込んできたのが100m近い長蛇の列。

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その列の先では、ネット詰めをされた玉ねぎが飛ぶように売れていた。
札幌刑務所では受刑者が農産物を生産しており、矯正展では市価よりも安く直売をするため、これを目当てに市民が殺到します。玉ねぎ以外だとじゃがいもや長ねぎなども売られていた。

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…で、自分の一番の目的は、受刑者が食べているパンを購入すること。

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混雑して売り切れる前に無事ゲット。意外とこのパンは人気があるんですよ。
まぁ、特に何の変哲もないプレーンなコッペパンなのですが、市販品よりも倍近い大きさがあり、そのままでも、具を挟んでもシンプルな食べごたえで美味しいです、縦に2つに割ってマーガリンと粒あんを一緒にサンドすれば、自宅でも手軽に花輪和一の漫画『刑務所の中ごっこが可能。
値段は1個150円。以前は100円だったが少し値上がりしています。

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特設ステージでは札幌東栄中学校吹奏楽部による演奏が行われていた。

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昔から矯正展といえば刑務作業で製造される家具や生活雑貨、金属加工品、小物類が目玉……なのですが、上にある野菜の即売の方に大勢の人が集まっていて、こちらはややのんびりムードとなっていた。

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ちびっこミニ電車。カラーリングは北海道新幹線

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子供向けに小動物も多数が展示されていたのだが、どれも子供達に触られてストレスが溜まっていそうで……見ているとちょっと可哀想だった。

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矯正展恒例、駐車場への大渋滞。
野菜を大量に買う人が多いので、これは仕方がないのかもしれないけど。


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11月11日 2018年最後のツーリング

例年なら10月末までには愛車を親戚宅の農機具倉庫へ収容して冬眠をさせていたのですが、今年はいつもよりも雪が積もるのが遅く、しかも気温は高めで推移をしたため、結構遅くまで走ることができた。
そしてこの日が今年最後のツーリング、走り納めとなるので動画を撮影したのですが、肝心の天気は曇り/雨という嫌な予報。出発前はちょっと迷ったのだが、まぁどうにかなるだろう……と見切り発車で厚田の道の駅へ向かったが、案の定途中で雨が本降りとなったことにより、無念にも手前の古潭で回れ右をして帰宅となりました。

やはりどうにもならなかったか…残りはあと5kmほどだったのですが、無理して走っても面白くないし天気には勝てんよねぇ。

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スタート(当別町高岡)からゴール(厚田区古潭)までの走行距離は約18km。

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そしてツーリング後は燃料を満タンにしてそのまま冬眠となりました。
目覚めるのは来年の4月中旬~下旬頃を予定しています。


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それでは皆さん、今年も残り30分ほどですが良いお年を……。