住友赤平炭鉱 自走枠整備工場編

立坑見学の後は自走枠整備工場で機械類の見学です。
ここの建物はそれほど大きくはありませんが、中には坑内で使われていた様々な機械が展示されています。

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機械好きなら眺めるだけで飽きません。


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ホイスト(巻揚機)
石炭を積んだ炭車を引っ張るのに使いました。
主な動力は圧搾空気です。


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ロッカーショベル
坑道掘進作業でズリの積み込みに使います。これも動力は圧搾空気です。


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さく岩機
金属鉱山では採鉱の主力機械ですが、炭鉱では岩石層を発破する際の穴開け用に使われました。
下に見えるエアオーガは岩より柔らかい石炭層の穴開けに使われます。


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ユニバーサルバックホー
単なる小型パワーショベルに見えますが、アームの上下だけではなく根元から横に倒してバケットを寝かせて土砂を削る動きも可能です。
坑道の補修作業で使われるため、窮屈な場所でも動けるよう極めて幅が狭い。


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資材運搬車
バッテリーロコのレールがない場所へ資材を運ぶのに使われました。


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サイドダンプローダー
坑道掘進におけるズリ積み込みに使われる。


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坑内ベルトコンベアとポケットの監視制御盤
ブラウン管モニタが時代を感じさせる。


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ダブルレイジングドラムカッターとシールド型自走枠
ドイツにある有名な鉱山機械メーカーであるアイコフ社製だという。


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ドラムカッターの裏側
側面にある太い鎖でコンベアに沿って左右に引っ張り上げる。
後ろに操作レバーが見当たらないので、コントローラーによる遠隔操作と思われる。


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6tバッテリーロコ
炭車や人車、あらゆるものを引っ張って運搬する坑内輸送の要。
なお、バッテリーは各番方ごとにフル充電されたものに交換して使います。


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中央のロードヘッダーとシャトルカーの一部(左側、オレンジ色の車体)

昨年の日記に同じ内容である程度細かく書いたので、今回はあんまり書くことが無いや(笑)。


…とりあえず赤平炭鉱の見学はこれらで全てです。
他には斜坑坑口探索会や夕方5時からの立坑夜間ライトアップなどの面白そうな催しもあったのですが、帰り時間や夜の冷え込みを考えると大変なので泣く泣く断念。

という訳で、後ろ髪を引かれる思いで赤平を後にしたのですが……もうちょっとだけ続きます。