住友赤平炭鉱 立坑見学
更衣所と坑口浴場を見学した後は、いよいよ立坑の見学です。
立坑見学会は10時から始まる予定でしたが、参加者数が多数のため二組に時間差で分けられ、自分は10時15分頃内部に入りました。
立坑見学のために集まった多くの待機中の参加者。
中央にいる黄色いベストを着た人が、ガイド役の赤平炭鉱OBの方です。右手に見える小さな入口から入ります。
この待機場所から見上げると巻室の壁が絶壁のように迫り、その上に立坑か鎮座。
逆光気味で暗いですがなかなかの迫力。
繰込所でイベント運営者から「落下物に注意」「ヘルメットの着用」などの説明を受ける。
その後、赤平炭鉱の歴史や立坑の構造について5分ほど話を聞く。参加者は30人前後だろうか。
いよいよ見学開始。
坑口操車設備と立坑の遠景。昨年も見たので今回は二度目なのですが、やはり独特の迫力がある。
展示された斜坑人車の説明。
人車だと坑口で乗り込んで坑底に着くまで15分近くかかったが、立坑のケージだと1分弱で済むので大幅な時間短縮と能率の向上が見られたという。
試しに中へ乗ってみたのですが、非常に窮屈。
立坑櫓
鉄骨が何本も複雑に入り組んだ幾何学模様。
しかし逆光気味なのが悲しい……。
坑口操車室と炭車(黄色)とズリ運搬車(茶色)。
ズリ運搬車は側面が上へ跳ね上がる構造になっています。
坑木運搬車。
坑木(坑道や切羽を支える丸太)を乗せても滑り落ちないよう、上部にギザギザの歯が付いている。
坑口操車室のアップ。
ここは他よりも一段高くなっているので坑口操車設備全体を見回すことができる。
プッシュバック。
坑内へ戻る炭車やズリ運搬車はこのシリンダーみたいな機械で勢いよく押されてケージへ自動的に乗り込む。
プッシュバックの側にあった3台のズリ運搬車。
しかし塗装が黄色だから、ズリではなく石炭を運んでいたのだろうか?
巻室内部 その1
巻室内部 その2
巻室上部にあった大型天井クレーン。
モーターの交換などで使われたのだろうか。
巻揚機操作室の扉に備え付けてあった電話機。
黒電話っぽい受話器。
続きます