赤平炭鉱の見学 自走枠整備工場編

10月10日と11日に一般公開がされた住友赤平炭鉱の立坑と自走枠整備工場ですが、自分は都合により11日に行きました。
色々と紹介したいのですがブログ容量の問題もあり、掻い摘んだ感じになりますがご了承ください。
 
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前日の大雨とはうってかわって心地良い秋晴れ。
立坑を左手に眺めつつ、若干ぬかるむ砂利道を200mほど進みます。
 
 
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外見はどこにでもある、ごく普通の倉庫みたいな感じです。
 手前のテントでは空知・夕張地方の炭鉱関連の風景写真が展示してありました。
 
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まず最初に目に飛び込んでくるのが三井三池製作所製造のMRH-S50-13型ロードヘッダー(沿層掘進機械)。
全長が11mもあってかなり長い。 
 
 
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ロードヘッダーの後方にあるのが掘進ズリを積載するJOY製シャトルカー。後ろが見切れてしまった…。
そばに立つ人と比べるとわかりますが、狭い場所でも機敏に動けるように背は低く、運転席では横に座って操縦する。
 
 
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タイヤショベル。これもシャトルカーと同じく背が低く、運転席は横に座る。
前タイヤには滑り止めのチェーンが巻かれている
後ろに見えるのは坑内のガス・通気監視用の制御盤。事務所内の監視室に設置される。
 
 
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6tバッテリーロコと人車。
人車の中は非常に窮屈だ。
 
 
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一番奥に鎮座するのはシールド型自走枠とダブルレイジングドラムカッター。
 どちらもかなり大きい。
 
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ドラムカッターの下にあるのは石炭を流すためのパンツァコンベアとトラフコンベア。
 
 
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ヘリカルドラムとピック(爪)のアップ。
ピックは握り拳と同じくらいの大きさがあります。
 
 
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サイドダンプローダー(ややボケ気味)
工事現場で見かけるブルドーザーよりもかなり小柄です。
積み込んだズリを鉱車に投入し易いようにバケット部は横に開けることができる。
 
 
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ユニバーサル・バックホー(手前)と資材運搬車(奥)
バックホーは坑道の盤膨れを削ったりするのに使われる。幅はたったの990mm。
 
 
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エアオーガ(左)とレッグ付きの削岩機(右)
削岩機は作動させると機関銃のような腹に響く打撃音がします。
この2つはダイナマイトを装填する削孔用に使われます。
 
 
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コールピック
ホーベルやドラムカッターが一般化する前は、これを手に持って石炭層を砕いていました。
 
 
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救急用エアバルブ
ガス突出や火災などで坑内に空気が無くなった時にこのビニールを頭から被り、空気を吸って救援を待つ。
左側3個が通常の畳まれた状態。緊急時には右側みたいに開いてコックを捻り使用する。
 
 
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ロッカーショベルとその体験操作。
後ろに繋がれた鉱車へすくった土砂を投げ入れる。
 
 
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ガス抜き用ボーリングマシンの操作実演。
 
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ロッドの先端部から眺める。
 
 
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住友赤平鉱自慢の大口径ガス抜きボーリングマシン。
 従来のガス抜きボーリングよりも口径が大きいので効率的にガスを抜くことができる。
 
 
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各種ホイスト(巻上機)
 
 
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入り口付近にあった大炭塊。奥に見えるのは太平洋炭鉱で使われていた安全灯(キャップランプ)と自動充電台
 

 
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救護隊員が背負う酸素呼吸器とマスク。
 横の白いのは救護隊員が着用する純白の作業服。素材は静電気を帯びない様にするため木綿でできている。

 
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誘導無線機とメタンガス測定器、安全灯用バッテリーなど。
 
 
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石炭ストーブの燃焼実演。ガンピ(白樺の樹皮)を焚きつけにし、小さく切った薪を燃やして石炭に火をつける。
ちなみにこのストーブはかつて地元の学校で使われていた実物。石炭は近隣の露頭炭を採掘してきたものらしい(小石や枝が混ざっている)。
 

様々な炭鉱機械をこんな間近で見る&触れる機会はそうはないです。
一人で興奮しながら撮影しまくってました。おかげで写真がちょっとブレた(笑)。