コミックマーケット84 サークル参加記 その2

8月11日
 
コミケ2日目。この日は待ちに待ったサークル参加日である。朝5時に起きて支度を整え、新刊同人誌の束を肩に食い込ませながら6時に赤羽駅へと向かった。生憎埼京線りんかい線直通はまだ走っていないため、新宿駅で山手線に乗り換えて大崎駅に向かい、そこでまたりんかい線へと乗り換える。
 
りんかい線車内にいる乗客の98%はコミケ参加者だろう。
 
 
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7時5分頃に国際展示場駅に到着。
今日は男性向けジャンルが多いからか、昨日と変わって参加者は男が多い。
 
 
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りんかい線も大幅に増発され、正面入り口から人がとめどなく出てくる。
 
 
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暑い……とにかく暑い。普段の自分は大して汗かきではないのだが、ここでは歩くたびに腕や背中から汗が流れる。
この日の東京の「最低」気温は30度。1875年から東京で気象観測を行なって以降最も高い最低気温なのだという。
 
 
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逆三角形が複数合わさったビッグサイトのシンボル・会議棟。右側に見えるのは前日夕方頃から並んでいる徹夜組。ちなみにコミケでの徹夜は禁止行為だ。
なおサークル参加者は徹夜組を差し置いて先に会場内へ入れるため、なんとも言えない優越感を感じる(笑)。
 
 
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開場前のガラガラな西ホールアトリウム。
 
 
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そして西2ホールにある自分のスペースを目指す。
 
 
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7時26分 自分のスペースに到着。それにしても山のような量のチラシだ。
机の上にあった椅子を下ろして早速準備をする。
 
 
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ついにやってしまった会場製本。
丁合だけは自宅で出発前に済ませていたので後はホチキスで留めるだけだったのだが、本文のコピー用紙25枚に表紙&裏表紙の中厚口紙2枚のおかげでホチキスの針を押し込んでも途中で挫屈して貫通しない。
だが、渾身の力を指先に込めて無理矢理留める。何とかなるものだ。

ちなみによく見かけるコピー本の厚さはコピー紙12枚程度(24ページ)。50ページを超えると普通ならオンデマやオフセで本を作るのが一般的だ。ギリギリまで原稿を粘った代償がこれとは。
 
 
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8時半過ぎに山梨から保坂氏が到着。小型扇風機とジュースの差し入れを頂く。
自分は敷物やディスプレイ用の写真を持ってくるのを忘れた(というよりも荷物を入れる余裕が無かった)が、とりあえずはそれっぽく机を飾る。ついでに保坂氏のウラル本既刊やドニエプルMB650本、BMW R12本も陳列。
しかし、日が当たらなく東ホールよりも快適なはずの西ホールなのに、この殺人的な蒸し暑さは一体…。
 
 
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お隣のサークルにお願いして保坂氏とのツーショットを撮る。あ、背後に見える女の子の立て看板は、うちらとは無関係な後ろのサークルのです。自分はこんなに可愛く絵は描けないので……。
ちなみに保坂氏のコスプレは第二次大戦期のソビエト軍軍服(空軍)。コミケ直前の貴重な睡眠時間を犠牲にして繕った一品である。

 
…で10時からコミケ2日目がスタートしたのだが、結論から先に言うと売れ行きは当初の予想よりも渋かった。興味を持って手に取り、立ち読みをしていく人は多いのだけれども、実際に購入するのは5~6人に1人程度。今回作った同人誌は以前のよりも分かりやすさと読みやすさと画像の多さに重点を置き、ちょっとだけ自信があったのだが…原因は内容か、場所か、値段か……精進します。

結局、当日用意した本の半分ほどが売れ残ってしまった(30冊)。もしこの同人誌が欲しい・読んでみたいという奇特な方がおられましたら連絡を下さい。1冊500円、送料別にて販売をいたします。 

それにしても向かいにあった自転車系サークル達は勢いがあったなぁ。
 
 
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午後4時にコミケ2日目は無事終了。と同時にメカミリ島恒例の三本締め&万歳三唱がここにいる全員で行われた。
これをやりたくて閉会時刻に合わせて他のホールから移動してくる参加者やサークル主も多い。
 
 
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帰りは保坂氏の厚意に甘え、秋葉原まで車に乗せていただく。
レインボーブリッジから眺めるフジのお台場周辺。
 
 
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秋葉原駅前にあるバーガーキングで簡単に夕食を取り、その後は適当にぶらぶらと歩く。
コミケの期間中だからアキバはどこもかしこも人だらけ。正直言って入店する気も起きない。
 
 
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夜の上野アメ横
宿を探して上野近辺まで歩き、良さげなカプセルホテルに飛び込む。
入浴後にベッドへ潜ると暑さと接客による疲れのため、おやすみ3秒であった。
 
 
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8月12日
 
コミケ3日目である。しかしこの日のジャンルは東方やギャルゲーなど、個人的にはあまり重視していないジャンルなこともあり、会場へ行くのはやめた(朝からあまりの暑さに行くのがイヤになったのもある)。
 
帰りの飛行機は今夜の午後8時15分発なので時間はまだまだ余裕がある。なのでコミケの代わりに以前から行きたいと思っていたある場所へ向かうこととする。
 
 
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その「ある場所」とは国会図書館
 
 
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ここに所蔵されている「夕張新炭鉱事故調査委員会報告書」を閲覧するために訪れたのだ。
だけど利用者が多いからか結構待たされた。入館者用IDカード作成に40分、蔵書を書庫から取り寄せるのに20分、合計で1時間近く時間がかかった。
 
それとどうでもいいが館内食堂で食べた味噌ラーメンは、麺もスープもやる気の無さが際立っていた。どういうことかというと、スープは温めで麺にはコシがなく、しかもなぜかそばの切れ端が入っていたくらい。これで500円も取るな。札幌市役所の食堂の方が10000倍はマシだぞ。
 
 
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国会議事堂とは目と鼻の先。
ここもお台場と同じくセミの声が五月蝿い。
 
 
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国会図書館で資料を調べ終えたら、本日最後の秋葉原へ移動。午後3時半。
コミケ帰りの人達で街中が溢れかえっている。
紙袋を持って歩いている人やたまに走ってくる痛車を眺めるのが楽しい。
 
 
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だが、晴れていた空が次第に灰色になってきた。
 
 
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なにやら空からポツポツと冷たいものが降ってきたぞ…。
これを機に秋葉原を後にして羽田空港へと向かう。午後6時5分。
 
 
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羽田空港にあった異様なモノ。
某卓球少女のマネキンの隣にお立ち台と卓球用ラケット……ということは「一緒のポーズをして撮れ」ということなのだろうか。
 
 
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搭乗手続きを済まそうとしたら、ここにきてトラブルが発生。
なんと午後8時15分発の新千歳行きが機材繰りと整備により午後9時10分発へと変更になったと受付で告げられる。そしてこの遅れによるお詫びとして搭乗時に千円が現金で手渡された。
 
だけどなぁ、これだと向こうに到着する頃には札幌方面への連絡バスはもう無いだろうし、JRの新千歳発最終列車もかなりギリギリっぽいだろ……と考えて機内に乗り込んだら、搭乗をキャンセルした人の手荷物をコンテナから降ろすためにしばらくお待ちくださいとのアナウンス。
これにより出発まで更に時間がかかり、結局離陸したのは午後9時半過ぎ。新千歳に着いたのは11時だった。
勿論、もうバスもJRも無い。だけどもAir Do側が責任をもって札幌行きバスを立ててはくれたが、地下鉄駅のある福住(の終電)まで時間的にはかなり際どい。
結局その終電には運良く間に合ったものの、自宅へ着いたのは0時50分頃…午前様だ。
 
 
最後の最後でこうなるとは……いやもう、今回のコミケは過酷でした。

おしまい。