陸自丘珠駐屯地 一般開放 その2
前回からちょっと日が開いてしまいましたね。お待たせしました、前回の続きです。
一番の目玉であった飛行展示も終了し、帰る前に格納庫裏の芝生に展示してある後方向け機材を見学する。
レスキュー機材の展示
自衛隊といえばやっぱリヤカーですよね。
このリヤカーは総アルミ製でかなり軽かったです。
エンジンカッターと電ノコ
丸太や鉄骨を切断するのに使います。
エンジン式さく岩機
炭鉱で使った圧搾空気式のさく岩機やコールピックと全然違うので軽く衝撃を受ける(笑)。
もしこれを坑内で使うとメタンに引火して大爆発だよな。
野外入浴セット
東日本大震災の被災地で大活躍した機材の一つ。
これさえあれば日本中どこでも風呂が沸かせます。
近くにいた隊員に話を聞くと、3時間前後で組み立てが可能だという。
災害時の救援装備というイメージが強いが、普段の演習でも使って入浴しているのだとか。
きちんと桶、椅子、カランも完備。
巨大なスライム……ではなく逆浸透型浄水装置
この機材があれば川や沼の濁った水から綺麗な飲料水を作ることができる。
揚水ポンプ
ここから水を吸い上げる。
ホースとノズル
性能は70000リットル以上/24h
野外炊具1型改
英語でいうところのField Kitchen(フィールドキッチン・野戦調理器)
現在の自衛隊では旧日本軍みたいな飯盒調理はしないので、この手の機材が必要となっている。
自走式ではないためトラックなどで牽引して移動する。
上部には釜が6個あり、それぞれ独立して調理が可能。
注水用の蛇口も完備。
燃料は加圧した灯油で、バーナーで調理する。
火力が結構強いので油断するとすぐ焦げるのだとか。
戦闘糧食(コンバットレーション)の展示
簡単にいえば自衛隊で使う缶詰やレトルト食品のこと。
戦闘糧食には缶詰(1型)とレトルト(2型)の2種類がある。
総合的に見ると2型の方が味つけ、携行性、食べやすさは優秀だという。
2型の中身はほとんどが市販品で占められている(サトウのごはん、ホテイの焼きとり、理研のわかめスープなど)が、外見はオリーブドラブで塗られている。
東日本大震災発生時には北海道内に備蓄してあった2型糧食のほぼ全てが東北の被災地に回され、残った部隊は演習では1型を使っていたが、その後1型糧食も東北へ大量に持っていったので食事のやりくりで苦労したという。
野外炊具1型改で使う内釜2種類
手前の浅い内釜がおかず調理用、奥の深いのが炊飯用だとか。
ちなみに炊飯用内釜は軽く焦げてました。
恒例のパノラマ写真
漫画風に解説
食事に関する話(愚痴含む)はなかなか興味深かったです。
以上、おしまい