2017 春

春です。
雪に覆われていた北の大地に、暖かな風と柔らかな日差しが訪れてきたかと思ったらもう5月。季節が巡るのは本当に早いですねぇ。
……えぇ、わかっています、わかっていますとも。4ヶ月以上もブログの更新を放置していたことを。読者の皆様、サボってばかりでスミマセン(いつものテンプレな言い訳)。


5月5日
さて、昨年10月の夕張ツーリング以降、親戚宅にある農機具倉庫の奥でそのまま深い眠りについた我が愛車。それから約半年が経過し、冬眠から目覚めさせるため上に被せていたカバーを剥がして太陽の下へと引っ張り出した。そしてネジ類の緩み、油脂やバッテリーのチェック、タイヤへの空気補充などを済ませて腕時計を見ると時刻は12:20 PM。
風はややあるが寒くはないし、せっかくの好天なので近場を軽く流すとするか。

10回ほど空キックをしてシリンダー内へオイルを十分回してからバッテリーを繋いでキック……したのだが、久々の始動でエンジンがグズっているでうまくかからない。しょうがないのでセルを使っての強制始動となった。
ドコドコポコポコと牧歌的なエンジン音。いつ聞いてものんびりとして攻撃的ではない心地よい音だ。

それでは、今シーズンもよろしく頼むぞ。
シートにまたがり、スロットルを静かに開くと長江サイドカーはそろそろと動き出した。


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行き先は時間と距離を考えて、厚田にある夕日の丘に決定。
……と、ツーリングへ出かける前にガソリンスタンドへ寄ることに。レギュラー13.5リットルを給油@123円。昨年秋と比べると5円/Lほど値上がりをしているな。

イメージ 3

ここで(極めて個人的な)重大ニュースを発表します。
なんと我が愛車にとても不釣り合いな文明の利器である「ウェアラブルカメラ(アクションカム)」が搭載されることになりました。
上の画像をよーく見てください。船の手すりに固定してある小さな物体がソレです。


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アップで見るとこんな感じ。
機種は「中国が作ったGoPro」などとよく陰口を叩かれるSJCAMのSJ4000です。Amazon(業者による並行輸入品)では1個7000~8000円前後で流通していますが、自分は長江の予備パーツのついでにタオバオで購入しました。

SJ4000はAmazonで買っても十分安いのですが、中国の店舗から買うと更に安くて、面白そうなオプションパーツ類をあれもこれもとついでにポチッても合計で一万円しないのには驚いた。ちなみに自分のはWi-Fi機能の無い廉価モデル(32GBマイクロSDも付属)で、為替相場の影響により多少は上下しますが現地価格だと6500円ほど。色はド派手なピンクやイエローも気になったが、大人しめなシャンパンゴールドを選択。


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長江、ウラル、ドニエプルだと船のちょうど良い場所にパッセンジャー用の手すりが備え付けてあるので、カメラの固定位置には不自由しません。ちなみに上の画像に写っているマウントや防水ケースはパッケージに最初から含まれています。ただしこの手の小型カメラの宿命として、バッテリーの持ちが悪い(40~60分ほどしか持たない)ので、予備バッテリーを何個か追加購入をするか、別売りのシガーソケット給電パーツを使うとかなり安心できます。

…あ、一応注意なのですがSJ4000は類似品がやたらと多いことでも有名で、形状や性能は同一でもロゴや名称が違っていたりとかはザラで、どうやら生産工場から梱包・出荷前に横流し(?)されたものを別の会社が勝手に違うロゴをプリントして普通に流通しています。
外見以外は特に違いもありませんが、気にする人はちょっと気をつけた方がいいかもしれません。


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一番肝心の画質については、個人的な感覚からすると及第点です(アップするほどの動画ではないので静止画で失礼)。初期設定の60fpsではなく一段落ちる30fpsで撮影をしましたが、動きに不満はありません。「安かろう悪かろう」という印象は感じず、Youtubeなどに投稿する程度ならまず問題ないでしょう
だが、走行中の振動がカメラに影響しているみたいで、内蔵マイクが耳障りなビビリ音を常に拾っているのは少々気になります。この対処としてはボタン類をマスキングテープなどで動かないように固定すると改善する……らしい(電子工作に自信のある人は本体を分解して外部マイク端子まで増設するのだとか)。


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レンズは強い丸みをもつ球面なので、道路の近くにある電柱や街路樹、鉄塔がグニャリと湾曲してしまうのはご愛嬌。まぁこの辺は構造上仕方がないです。


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感心したのは急に暗いトンネルへ進入した時のピントのなめらかさ。低価格帯のカメラにしてはかなり頑張っていますね。


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SJ4000の動作テストを兼ねて国道231号線を走行。厚田着13:44 PM


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約2年ぶりに厚田夕日の丘へ来た訳だが、駐車場に乗り入れた時の最初の感想は「すげぇ混んでるなぁ」であった。連休中で観光客が多いため、駐車スペースもほぼ埋まっている。
何とかやりくりをして空いていたスペースに長江を停める。


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札幌市内は晴れていたのだが、厚田まで来ると薄曇りで風が強く、気温も少し肌寒い。漁港の外防波堤には10人ほどの人影が見えるが、カレイやチカでも狙っているのだろうか?


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夕日の丘の売店と国道を挟んだ向かい側では、道の駅の建設工事が進んでいた。完成するのは来年春だという。
札幌周辺だと千歳や恵庭や新篠津には既に道の駅がオープンしていたのに厚田には作られないのか、と結構前から思っていたが、ようやく実現となったか。


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厚田では40分ほど滞在。
長江サイドカーを珍しがって声をかけてきた数人のギャラリーの人達(その中にはBMW R50サイドカーのオーナーという人も)と会話を楽しんだ。それとどうでもいいことだが皆さん必ず本車のゴム製シートを触りたがります。やはりこの独特な形状が人を惹きつけてやまないのだろうか。


本日の走行距離:83km