夕張新鉱の絵(写真)はがき

今日は石狩~月形~岩見沢と長江サイドカーで走り抜けたのは前の日記に書きましたが、岩見沢にある炭鉱の記憶マネジメントセンターで珍しいものを発見しました。
「それ」は出入口そばの本棚の上にポツンと置かれていたのですが……。
 
 
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夕張新鉱の絵はがき(というか写真はがき)です。
宇垣おぴょぴょ氏のサイトにも詳しく掲載されていますが、現物を手にとって見たのは初めてです。
これは絵はがきを入れるタトウ(封筒状の包み紙)で、写っているのは夕張市清水沢清陵町の山奥にあった、夕張新鉱の入気・排気立坑と総合事務所の遠景です。
 
 
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中身は、宇垣氏が所有するセットと比べると何枚か抜けがあります(総合事務所外見、選炭工場、シックナーの3枚)が、この絵はがきがとても貴重な物であることには変わりません。
 
 
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切羽で炭層を削るレイジングドラムカッターと自走枠。自走枠上部には切羽面に向けて蛍光灯が装着されている。
ただし、この写真は平和炭鉱の解散記念誌にも載っていたので、夕張新鉱ではなく平和炭鉱のドラムカッターなのかもしれない。
 
 
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夕張新鉱のシンボルであった真紅のR型立坑。
 
 
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夕張新鉱に勤務する鉱員専用の住宅街「清陵町団地」
この風景は南清水沢駅近辺から撮影されたものと思われる。
 
 
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沼ノ沢駅を通過する運炭列車と、選炭工場(中央奥)と貯炭瓶(右端)。
ちなみに北海道で国鉄による蒸気機関車の貨物輸送が行われたのは1975年12月24日まででした。
 
 
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今回の一番の収穫。夕張新鉱総合事務所内にあった管制室。
三菱南大夕張炭鉱や釧路太平洋炭鉱の管制室は色々な資料で見たことがありますが、これほど鮮明な夕張新鉱の管制室の写真は初めてでした。
 
 
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参考として、以前訪れた夕張市石炭博物館にある写真パネル。
絵はがきとは少し違う角度から撮った管制室の白黒写真だが、展示場所が暗く、しかも照らしているスポットライトが盛大に反射してどうにも見にくかった。
 
 
 
今回は事前準備なしで行ったのでデジカメのマクロ撮影で撮りましたが、歪みのない綺麗な画像が欲しいので、次回はノートPCとスキャナを持参しようかな…。