夕張新鉱 立坑櫓模型

前回の続きです。
 
大夕張から戻る途中、事前に連絡していた夕張地域史研究資料調査室へ向かう。
目的は、以前新聞に載った「夕張新鉱立坑櫓模型」をこの目で見るためです。
 
 
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夕張市役所の隣にあるアディーレ会館ゆうばり
入り口には名作映画サウンド・オブ・ミュージックの大看板があります。
 
 
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4階廊下の一番奥にある部屋、ここが夕張地域史研究資料調査室です。
来た時には人の気配がしなくて留守かと思ったのですが、後ろの部屋からタイミングよく室長の青木氏が出てきました。
ちなみに室内には貴重な資料や冊子の山。自分だったら半月は篭れるかも……。
 
 
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さっそく保管してあるケースの中から出して見せてもらった夕張新鉱の立坑櫓模型。
特徴的な真紅に塗られ、息を呑むくらいに精巧なデキです。
 
 
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ソファの上では不安定なので別室のテーブル上へ移動。
この模型の縮尺は1/100です。
 
 
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階段の手すりやステップまできちんと作り込んであります。
 
 
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夕張新鉱の立坑櫓は新R型立坑櫓といいます。同じ形状の立坑櫓は三井三池炭鉱有明鉱や松島池島炭鉱でも使われていました。
ちなみに幌内炭鉱のはA型立坑櫓、住友赤平炭鉱のはH型立坑櫓です。
 
 
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屋根との接合部のアップ
 
 
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巻室とシープにかかるワイヤーも忠実に再現。
 
 
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立坑櫓の側面図
 
 
 
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立坑櫓の仕様書
建設には北炭と関係の深い三井三池製作所が手がけた。
 
 
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立坑内部の構造
地下には降り口が2ヶ所あるのがわかる。
 
 
今回の立坑櫓模型見学なのですが、当日になって連絡をし、飛び込みに近い状態での訪問となってしまい、青木様には色々とご迷惑をおかけしてしまいした。どうもすみません。
 
もし、夕張地域史研究資料調査室に保存されている模型や書類等を見学したい場合は、訪問する1週間ほど前に連絡をしてもらえればこちら側も事前調整や準備ができるので助かる、とのことでした。
夕張地域史研究資料調査室 (入れるのは平日のみ。土・日・祝祭日は閉まっています)
完全な手弁当による運営なので、普段はあまり常駐していないみたいです。
 
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オマケ
最近、道路沿いにある四角い生コン製造プラントを見ると、ワインディングタワー型立坑(羽幌炭鉱や真谷地炭鉱のタイプ)に見えるようになってきた。
……病気か?