滝川クラシックカーミーティング
どうもお久しぶりです。最近は仕事が忙しくてまともにブログの更新ができていないしげーです。
ここ数日になって北海道もようやく夏らしい本格的な暑さがやってきました。先週までは過ごしやすく涼しい日が多かったので「もしかして今年の北海道は冷夏……?」と気を揉みましたが、無事に暑くなって一安心です。
ただ、一気に30度超えというのは辛いですが。
それにしても今になって6月と7月を振り返ると毎週末の天気は本当に悪かったですねぇ。仕事をしている平日はきれいに晴れるが「土・日だけ」は【終日どしゃ降りor小雨まじりの曇天or木が揺れるほどの強風】のどれか、もしくは3つ全部という嫌らしすぎる天気には、空に対して胸の奥底からふつふつと怒りが湧くくらいに…。
特に6月末に開催されるはずだったクラシックカーミーティングinふらのは、前日と当日が全道的に雷を伴う大雨で自分は参加することがかないませんでした(聞いた話によると雨天でも車が結構集まって開催はされたものの、実際は大変だったみたいです)。
それでは一週間遅れとなってしまいましたが、参加当日のレポートを書いてみたいと思います。
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富良野のイベント参加を荒天で見送り、どうにも不完全燃焼気味だった6月末、「お盆前に1回くらいは何かしらのイベントへ参加をしたいなぁ」と考えていたところ、滝川市でちょうど良いタイミングでイベントが開催されると知ってエントリーをしたのが7月上旬。
…で、エントリーをしたもの一番気がかりなのはやはり天気。平日ばかり天気が良くても当日晴れなくては意味が無いのだ。サイドカーで雨に当たると運転中はずぶ濡れになるしね……。
開催までの3週間は毎日天気図を眺めながら悶々と過ごした。
7月31日 開催当日
朝4時半に起きて、まずは窓から外を確認する。うーん、札幌周辺は何事もなく晴れてはいるが、ちょっと雲が多い……ような気がする。
出発前にネットやテレビの天気予報を改めて確認すると、本日の石狩・空知・旭川方面の天気は午前中は晴れるものの、昼頃から夕方にかけて各地で大気が不安定となって雷を伴う短時間のにわか雨が降る可能性があり、降水確率も40~60%とやや高い危険な模様。
また日曜に雨かよ……と少々気が滅入ったが、とりあえず会場のある滝川へ向かうことにした。
いつものようにセルを使わずにキックでエンジンを始動。今時期は早朝でもそれなりに気温があるので、ティクラーをしっかり効かせればチョークレバーを使わなくても数発のキックでエンジンが目覚めます。そして3分ほど軽く暖機運転をしてオイルを柔らかくさせたらすぐに出発をした。
6:58 AM
自宅を出発後、雁来から角山を通って石狩川を渡り、当別の田園地帯をのんびりと走る。そして当別町内にあるセルフスタンドで給油。値段はレギュラーでリッター@113.8円。世界的な原油需要の減少や6月以降の急な円高の影響なのか、夏のドライブシーズンにしては想像していたよりも落ち着いているので財布がとても助かる。
さて、一ヶ月半ぶりくらいに愛車へ給油をしたのだが、なんと燃料タンクは19.5リットルもガソリンを飲み込んだ。ちまちまと走っていて気が付かなかったがこれほど消費していたとは。実はリザーブぎりぎりだったのね…危ない危ない(ガソリンタンクの容量は22リットル、うちリザーブ分は2リットル)。
給油後はエンジンを少し冷ましてから出発。 7:48 AM
当然遅い。遅いのだが日曜日の朝なので走行量は少なく(後ろが詰まりだしたら左に寄せてさっさと追い越させるのもあるが)、キツい坂道や急カーブやトンネルも無いのでそれほど気を使わずストレスなく走れるのが嬉しい。
だが、時期的に夏真っ盛りなのでヘルメットのシールドに虫がガンガン当たってくるのはどうにも……ハエや蝶ならまだしも、大きな蜂や甲虫類だとかなり危なかったりします。
イベント開催時刻は午前9時なので残り時間は既に30分を切っている。そんな訳でトイレ休憩もそこそこに再び出発をした。
そしてこの道の駅は滝川のすぐ手前にあるからか、同じ行き先と思われる旧車を何台も見かけた。40年以上昔の車なのにみんな結構飛ばすなぁ。
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そして旧車特有のオイル混じりな排ガス臭を嗅ぐと「あー、旧車イベントに来たんだなぁ」と感じます。
それにしても暑い。雨が降るよりかは何倍もマシだけど、これほどまでに暑いとは…地面からの照り返しもキツいです。
自分の長江を停めた後は、入口付近で入場車両の観察。こういう時くらいにしか動いている旧車を見ることはできないからね。
これはルノー8。
空冷フラット4独特の「バタバタ」と乾いたエンジン音で走るVW 旧ビートル。
1980年代車のグループ入場。
ケンメリとフェアレディZ。
ふと振り返ると、いつものように取り囲まれている我が愛車。
触っている人もいましたが車体に付着している油とホコリで手が汚れるぞ(というか洗車ぐらいしろよ自分……)。
ずらりと並んだ名だたる旧車達。
参加台数は詳しく数えていませんが、恐らく100台前後でしょうか。
長江のすぐ横に置かれたカエル目ポルシェ。出力・排気量は違うもののどちらも水平対向エンジンを積んでいます。
このイベントでは年式がやや新し目な車も展示されてました。
あまりの暑さなので、フェラーリ308様もエンジンを露出させ目玉も飛び出していました(ウソ)。
のほほんと歩きながら車を眺めている最中、突如ヴィィィィーンという電気掃除機みたいな音が周囲に響いたかと思うと、視界の端を白いものがスッと低空で横切った。あーあれか、以前新聞やテレビで報道されていた小型自作機のメーヴェってやつか。そういや今日滝川で試験飛行をするとか言ってたな。
だが、とっさにカメラを向けて撮影したので着陸寸前の姿となってしまった。
着陸後、係員に回収されてエプロンへと運ばれていくメーヴェ。
ちなみに「メーヴェ」とは、宮﨑駿原作の漫画・アニメ映画である【風の谷のナウシカ】で、主役のナウシカが乗る小型全翼ジェット機のことです。ただしアニメと実機を比べると翼端が大きく下がっていて胴体もやや太いです。
まぁこの辺は航空力学や機体の強度計算が絡むので仕方がないものとは思いますが。
どうせなら次は空飛ぶほうきかデッキブラシを実用化してくれませんかね?
エプロンにはグライダーが多数展示されていました。
遊覧飛行兼グライダー牽引用のロバンも離着陸で忙しそうです。
そしてエプロン端の芝生では地元メディア各社によるパイロットへのインタビューが行われていました。
彼らの取材の邪魔をしては悪いので、離れて眺めるだけにしておきます。
胴体側面のアップ。こういうセンスは嫌いではない。
ドアオープンで触り放題乗り放題だ。
そしてこちらは96式装輪装甲車。
こちらは乗ることはできませんが触り放題でした。
消防車も展示。
予算や人員の兼ね合いで複数台を配備できない地方都市向け車両なのか、一台ではしご車とポンプ車と照明車と機材車と工作車を兼ねたような装備をしていました。
旧車の展示場所へ戻ります。
黒や白、グレーで塗装された旧車が多い中、目が冴えるような黄色のスバル360。
ポップな感じがして良いですね。
地を這うくらいに低い車体のロータスヨーロッパ。
赤色のは初めて見ました。
これは珍しい、日産の初代シルビアだ。
外も中も文句が無いくらいにピカピカツヤツヤで、まるで新車と見間違えるほどのコンディションの良さ。半世紀前の販売当時からそのまま、とはさすがに思えないのでレストアしてまだ間もないのだろうか?
その初代シルビアの横にあったのが1946年製のインディアン チーフ。
オーナーはシルビアと同じ人でした。
インディアンは初めて見たけれど、同じような空冷V型ツインを積むハーレーとは違う独特な雰囲気を醸し出しています。
うーん、スゴイ……。
頭上を常にグライダーや軽飛行機が飛び回る旧車イベントというのも趣があって面白い。
それと子供限定でしたが、低空飛行をするグライダーからのお菓子撒きというとてもユニークな催しもしていました。
暑さのピークはお昼頃。30度近い気温と直射日光とその照り返しのトリプルパンチで既にバテバテ状態。水を飲んでもすぐに汗として流れ、風はそれなりに吹いてはいるものの大して涼しくもない。
もう限界なので近くの木陰へ退避して芝生の上で30分ほどダウンしてました。
その間にも長江サイドカーには多くの人だかりができていましたが、受け答えができず申し訳ない。
13時半を過ぎると遠くの空に灰色の怪しげな雲がポツポツと見え始めた。あれが朝の天気予報で言っていた雷と雨を降らす雲だろうか。他の参加者も慌ただしく車を動かして帰る準備をしています。
では、自分も雨に濡れたくはないので閉会前ではありますが降る前に帰宅とします。主催者に一言断りを入れてからエンジンを始動、いざ札幌へ。 14:05 PM
今回の滝川のイベントは3年前の富良野並の暑さと直射日光を味わったイベントでした。
それと腕と顔が日に焼けて真っ黒になり、翌日勤務先で笑われました。ハハハ…。