真谷地炭鉱跡

2009年8月22日に夕張市真谷地へ探索した時に撮影した画像を、簡単にですが紹介します。
この日は曇りでしたが蒸し暑く、歩くたびに熱気がまとわりつきました。
 
 
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選炭工場跡地入り口
鉄製のゲートで閉じられていますが、横から難なく通り抜けられます。
 
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道路右手の崖下にはマヤチ川が流れています。
水量の少ない小さな渓流です。
 
 
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嘘パノラマ写真その1
貨車積込用ホッパー跡地
この場所にあった積込用ホッパーや炭鉱事務所は2008年に全て解体されてしまいました。
 
 
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嘘パノラマ写真その2
原炭ホッパーの残骸。コンクリの欠片に混ざって所々黒く見えるものは石炭。
ここで手頃な大きさの石炭を何個か拾う。
 
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積込用ホッパーの更に奥にある十連窯
閉山後、ここでは事業として木炭が作られていた。その炭焼き小屋である。
 
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三角屋根の思わせぶりな外見だが、内部は何もなく木と草が茂っているだけ。
 
 
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積込用ホッパーの斜面上にあった真谷地炭鉱事務所も完全に解体され、瓦礫だけになっていた。
ここには鉱員の入出坑に使われた第二立坑跡がある。

 
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立坑密閉工事を記録したプレートも、風化して文字が読めなくなっている。
 
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事務所跡から川を挟んで南方向にある本沢露天鉱跡(中央の木の生えていない部分周辺)
採炭終了後は埋め戻されたので緑が回復している。

 
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旧真谷地体育館
近年はゴミ処理を兼ねたリサイクルセンターとして稼動していたみたいですが、この時には既に閉鎖されたらしく
正面には立ち入らないための柵が作られていました。
シャッター上部には『リサイクルセンター 夕張市委託事業』と書かれています。
 
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北炭真谷地専用線機関車庫(中央の三角屋根)
閉山と同時に廃線となった真谷地専用線で使われていたディーゼル機関車を保管していた車庫。
今は倉庫として利用されています。

 
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真谷地市街
家が何軒か集まり、生活感も漂いますが外を歩く住民は見られませんでした。
本数は少ないですがバスの路線も維持されています。
 
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市街の手前にあった夕張木炭製造数式会社の廃墟
夕張市出資の第三セクター会社。夕張市に限らず、北海道の旧産炭地では少しでも雇用と収入を得るために様々な第三セクター会社が数多く作られたが、どれも経営は上手くいかなかった。
そして夕張木炭製造も御多分に洩れず、2007年3月に破産している。
 
 
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今回訪れた真谷地炭鉱跡の簡単な概略図。
 
 
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稼働当時の真谷地炭鉱(解散記念誌 美しき山河と人情のヤマ真谷地)
手前に排水浄化用シックナー、中央に炭鉱事務所と第二立坑、右側にホッパーと選炭工場、右奥に見えるのが揚炭用の第一立坑。