燃料コック狂想曲

2015年 春の連休。全国的にも好天に恵まれ、北海道は25度近くにまで気温が上昇し、桜の咲き乱れる絶好の行楽日和となりました。さて、読者の皆様はどのような連休を過ごされたでしょうか?


自分は5月5~6日に長江に乗って釣りや日帰りツーリングにでも出かけようかと予定を立てていたんですよ(前フリ)。
しかし、コイツ(今回はあえてコイツと呼ばせてもらおう)は直前になってとんでもないトラブルを発生させやがったのだ。

出発前日、車庫へ物を取りに行ってみると妙にガソリン臭い。いや、長江の燃料タンクのキャップは完全に閉まるものではないので、プーンとガソリンの臭いが車庫内に漂っていても別に不思議でもないのだが。
だけどこのガソリン臭はちょいと強すぎるなぁ……ん? ウワーッ、閉めたはずの燃料コックから滲んで雫が落ちてる!!! ガ、ガ、ガソリン漏れだぁーーーー!!

---------------------------------------------------------------------

イメージ 1
キャブレターへ繋がる2つのチューブを外し、燃料タンクに残ったガソリンを大急ぎでジェリカンへと移す。
先日ガソリンスタンドで給油したばかりだからタンク内にはまだ20リットル近いガソリンが残っているぞ……。


イメージ 2
アップで見ると、燃料コック周辺がしっとりと濡れているのがわかります。しかも(画像には写っていませんが)コック真下の床にはソフトボールくらいの大きさのガソリン染みがあったので、ポタリポタリとお猪口で2~3杯くらいは漏れ出たかもしれない。
…もし火の気があったらエラいことになってたな。


イメージ 3
リザーブでタンク内のガソリンを全部抜いた後は、スパナで取り付けナットを緩めて燃料コックを外した。コックの下にはタンクに残ったガソリンが飛び散って汚れたりしないようにウェスを置いています。
しかしガソリン臭がキツくて頭がクラクラする。


イメージ 4
タンクから外された燃料コックとその付属品。
画像上:燃料コック本体
画像左下:パッキン
画像右下:取り付け用ナット

手にとって色々と見たところ、コックやパッキンには特に問題はなさそうだ。どうやらコックとタンクを繋ぐ取り付け用ナットに問題があるみたいで、組んでみるとナットが噛み合うネジ山の間にごく微細な隙間ができているっぽい。これが漏れの原因と見てほぼ間違いないだろう。
コック本体のクラックやパッキンの破損でなくてよかった。


イメージ 6
日を改めて、ホームセンターで購入したシールテープ。
水道用品コーナーで1個100円前後で売られています。これをネジ山に巻いて隙間を埋めて漏れを止める作戦です。


イメージ 5
タンク側のネジ山とコック側のネジ山にそれぞれシールテープを2巻してナットで固定した。そして燃料タンクへガソリンを1リットルほど入れた後、漏れがないかを検証するために一晩放置。
翌日、コック周辺からガソリンが一滴も漏れていないのを確認。修理成功である。


イメージ 7
テープ補修後、用心のためにエンジンオイルの臭いを嗅いでみると微妙にガソリン臭がする。漏れたガソリンがキャブレターからシリンダーへと流れてオイルパンにまで達してしまったか? ガソリンが混ざったオイルは粘性が失われてサラサラになってしまう(燃焼時に発生するブローバイガスがオイルに混ざってガソリン臭がする場合もあるが)。
昨年9月に入れてから1000kmも走っていないのだが……まぁ仕方がない。ここでケチるとろくな事にならないだろうし、転ばぬ先の杖と考えてここで交換してしまおう。


イメージ 8
古オイルを抜き取った後は、いつものバルボリン20w-50エンジンオイルを2リットル注入。この物価高なご時世に1本500円前後と格安で売られているので、このオイルに貧乏な自分は大いに助けられています。

---------------------------------------------------------------------

結局、連休中は長江の子守で過ぎていきました。
手のかかる子ほど可愛いってね ハ、ハハハ……。